元宇宙エンジニアの気まぐれ語り

宇宙・音楽好きのゆるふわコンサルが、気まぐれに真面目っぽく、雑多に記します

会社員として楽して稼ぐには? ー働き方の損益分岐点を読んでー

 

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目次

・楽して稼ぎたいが、現実は…

・「人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点」概要

・楽して稼ぐために、今から行動できること

 

 

楽して稼ぎたいが、現実は…


「出来れば働きたくない」

「一生遊んで暮らしたい」

「楽して稼ぎたい」


会社員の方であれば誰しも、

一度は考えたことのある夢ではないでしょうか?


でも、当たり前ですが、

世の中にはそんな虫のいい話はありません。


実際には、会社員の毎日は過酷で単調です。


朝早くに起き、満員電車に乗り、

周りに気を使いながら上司に怒られながら働き、

夜遅くに家に帰り、寝る。

そして次の日も同じ。

これを毎週月曜日から金曜日まで繰り返します。

どれだけ頑張ろうと、毎月決まった給料が振り込まれ、

成績が良くとも、ボーナスはほんの少ししか増えていない。


こんな生活を、定年までずっと続けるのか?

そんな人生は楽しいのだろうか?

何とかそんな生活から抜け出せる、

楽して稼ぐ方法は無いだろうか?


そうしてまず行き着くのが、株式投資、外貨預金、不動産投資などによって

不労所得を得ることで、

働かずして暮らせないだろうか?ということです。


私も、実際に株式投資や外貨預金を

やってみたことがあります。


ですが、やはり世の中そんなに甘くはありません。

自分ではコントロールのできない

世界の政治や経済の変化により、

勝ち負けは運次第。


儲かったとしても、

相当大きな額を投資しない限り、

月々、数千円から数万円の儲け程度。

所詮、少しだけ、月々に自由に使えるお金が増えるのみです。

運に左右される上に、

儲かったとしても微々たる額。

大きな原因の一つは、

投資の元手となるお金が少ないことです。


投資に関して反対するつもりはなく、

むしろ、老若男女、皆さんもっと

投資すべきだと考えていますが、

如何せん、元手となるお金が少ないため、

投資を続けたとしても儲けは小さく、

投資の収入だけで暮らして行くことは難しいでしょう。


じゃあ、次なる選択肢は?

フリーランス?起業?

自分にできるのだろうか?

何もアイデアが無いし。

やはりこのまま、

単調で過酷な会社員を続けるしかないのだろうか?


そんなことを考えていた折、

Amazonで色々と本を検索していて、

たまたまある本を見つけました。


それが本日ご紹介する、「人生格差はこれで決まる  働き方の損益分岐点」という本です。

 


この本に書いてある内容が、

なかなかショッキングでした。

今の経済の本質を明らかにしていたからです。


内容については後述しますが、

会社員として働いている方は、

皆さん必見の本だと思います。


恐らくこの本を読むと、

これまでの会社員生活の中で信じていた

目標やキャリアプラン

上司のアドバイスなどを、

素直に信じることができなくなってしまうかも

知れません。


いついつまでに頑張れば楽になる!

と考えながら働かれている方には、

絶望、とまではいかないまでも、

虚しさを感じてしまうかも知れません。


そのくらい衝撃的でした。


ですが、ここに書かれている内容は、

会社員の方は全員知らなければいけない

真実だと思いますし、

その上で、今後どのように働いていくべきか

考えることが、本当の意味で、

皆さんの人生が豊かになることに

繋がるのではと考えています。

 

それでは前置きが長くなりましたが、

本の内容を紹介していきたいと思います。

 

・・・真面目か笑

 

 

 

「人生格差はこれで決まる 働き方の損益分岐点」概要


2018年4月初版発行の本です。

2012年4月に発行された

「僕たちはいつまでこんな働き方を続けるのか?」を改題し、

文庫化したものです。(そこから一部加筆)


前半は、資本主義経済の仕組みの解説、

後半は、その仕組みを踏まえたこれからの働き方についての提案、です。


著者は木暮太一氏。

現在、一般社団法人教育コミュニケーション協会代表理事をされている方です。

1977年千葉県生まれ、

慶應義塾大学を卒業され、

富士フィルムサイバーエージェントを経て

独立し、作家と並行して出版社を経営されています。

フジテレビ「とくダネ!」や、

NHK「ニッポンのジレンマ」など

メディアに多数出演されています。

また本書の他に、「超入門 資本論」など、

数々の著書を執筆されています。


それでは、本書について、

前半、後半のポイントを絞って、

それぞれご紹介します。

 

 

前半:給料はどう決まるのか? 

「あなたは、自分の給料がどのように決まっているか、論理的に説明できますか?」

冒頭、著者からのこんなハッとする問いかけから始まります。


この問いには、実は、各会社固有の人事制度がそうなっているから、という理由だけでは

答えられないのです。

そのためには、

現代の「資本主義経済」の仕組みについて、

知らないといけない、と言います。


仕組みについては、マルクスの「資本論」、

ロバートキヨサキ「金持ち父さん 貧乏父さん」

の考え方をベースに、説明されています。


経営者は、我々労働者を、

会社に利益をもたらすための資産だと考えています。


投入した労働力と、

そこから生み出される利益は、

単純な比例関係ではなく、

一定の労働力に対し、

やりようによっては、いくらでも利益を上げることができるのです。

つまり、労働力1に対して、利益は1ではなく

2にも3にもなるということです。


では、労働者から見ると、

自身のお陰で利益が1から2と2倍になったのだから、

給料も1から2へと2倍になるのかと言うと、

残念ながらそんなことはありませんよね。


なぜか?

それは、給料が自身で生み出した利益から

算出されているわけではないからです。


では、何から決まっているのか?


それは、日本においては、

「その仕事を明日も元気に行うために必要な経費」から決まっているのです。


え、じゃあ残業代は?

目標達成による、ボーナスのインセンティブは?


確かに、残業や目標を達成すれば、給料は少し増えます。

でも、それはあくまでプラスアルファでしかないのです。


給料の9割は、

明日も元気に会社に行くために、

体力、精神力、身なりを整えるための、

ギリギリの金額かどうか、で決まってしまうのです。


それが、資本主義経済の仕組みなのです。


さらには、競争前提とした仕組みであるため、

基本的には頑張り続けないと競争に負けてしまいます。


そのため、経営者は労働者に頑張ってもらおうと、あの手この手で甘い言葉をささやきます。


「この仕事は、あなたの成長に繋がる」

「このプロジェクトが成功すれば、

皆から賞賛され、ボーナスが増え、

出世できる」


そう言われた労働者は、

成長や昇給、出世を目指し、

がむしゃらになって働きます。

そして見事成功した暁には、

出世し給料が増えます。


その結果、では生活は楽になるのか?


皆さん御察しの通り、

実は、そんなことはないのです。


なぜなら、前述の通り、給料は「明日も元気に会社に行くための経費」であるからです。


つまり、給料が上がったということは、

その分、その仕事により多くの時間や体力、

精神力が必要となったに過ぎないのです。


以上が、著者が紹介する、資本主義経済の考え方です。


いかがでしょうか?

この考え方は、これまでの前提が

大きく変わるものではないでしょうか?

また、うんざりもしてきますよね…


こんなことは、会社はもちろん、

学校でも教えてもらえません。


少なくとも私がこの仕組みを知った時、

とても衝撃を受けました。

と同時に、妙に腑に落ちたことを覚えています。


給料は、年功序列で歳を取るにつれ

給料が上がっていく、

でも、頑張ってもあまり増えず、

節約しないとすぐに無くなってしまう。

でもまあ、何とか暮らしていける程度の

絶妙な金額になっているな、と。

うまく考えられているなと思いました。


じゃあ、その状況に甘んじてがむしゃらに

頑張り続け、毎日疲弊しながら、

出世競争に打ち勝っていくしかない

のでしょうか?

いやそうではない、と著者は言います。

 

後半:楽に稼ぐ方法


そんな資本主義経済の仕組みの上でも、

労働者として出来るだけ疲弊せず、

なるべくなら楽をし、

かつ職にあぶれない方法があると言います。


そのために、著者が提案する方法は、

以下2つです。

 

  1. 世間相場よりも、精神的苦痛を感じない仕事に就くこと
  2. 自分の資産を蓄積することで、全力を出さずに、より給料の高い仕事をすること

 

これらの理由については、

売上と費用、利益の考え方から

説明されています。

詳しくは本書を読んでいただきたいのですが、

要は同じ給料をもらうにしても、

出来るだけ精神的にも作業効率的にも、

楽になった方が得だよね、ということです。


以上が本書の概要です。

 


そして、この類のビジネス書を読んで

何より大事なのは、その内容を踏まえ、

楽して稼ぐために今から行動することです。


次の章では、今後具体的に何をすれば良いかについて、私の考えを書きたいと思います。

 

 

 

楽して稼ぐために、今から行動できること


本書の内容を踏まえ、今から実践できる

具体的な行動として、

3つにまとめてみました。

 

1. 今やっている仕事の中で、他の人よりも楽にうまくできることを見つける

 

これは、著者が提案する

「1. 世間相場よりも、

精神的苦痛を感じない仕事に就くこと」

を将来実現するための準備、

という位置付けです。

世間相場よりも精神的苦痛を感じない、

ということは、他の人にとっては、

苦労したり頑張ったりしないと

できないことです。

つまり、その逆をすれば良い訳です。


日々の業務や生活の中で、

苦労せずとも、

あるいは他人より素早く正確にできる、

他人からうまい、すごいと言われるものは

何か?

それを棚卸しする事が、

そのための第一歩ではないでしょうか。


ちなみに私の場合…

  • 空き時間を見つけて、少しずつコツコツ努力を続けられること(このブログや資格の勉強など)
  • 口の硬い奴だと信頼してもらえること(誰にも打ち明けていない秘密を打ち明けられることが多い)
  • 詳細よりも概要を掴むこと
  • 計算

などかなと思います。


…スパイに向いているのかも知れません笑

 

皆さんも1分だけで良いので、

是非考えてみて下さい。

 

 

2. 公私問わず、自分の時間を消費するのではなく投資する

 

これも、著者が提案する

「2. 自分の資産を蓄積することで、

全力を出さずに、より給料の高い仕事を

すること」

を将来実現するための準備、という

位置付けです。


具体的には、

仕事においては、その業務を将来何らかの形で再利用できないだろうか、という視点で捉え、汎用化し、残しておくことがとても重要です。そうすれば、後々同様の仕事が

降ってきた際に、汎用化したノウハウを使って

楽に仕事ができますよね。


プライベートにおいては、

娯楽や趣味の内容ブログやnoteの

記事にしたり、

何かを創作する趣味を始めて

販売してみたり、

1回飲みに行く代わりに

株式投資や外貨預金に投資したり、

などがあると思います。

 

 

3. 将来、不労所得を得るために投資、貯金する

 

とは言え、可能であればもちろん、

定年まで働き続けたくないですよね?

 

ということで、最後に重要なのは、

上記1と2を実践しながら、

給料を上げて副収入を稼ぎ、

増えたお金を消費するのではなく、

自身に投資したり貯金し、

将来不労所得を得るための

元手を作ることです。


いくらの不労所得を得るためには、

貯金がいくら必要で、

いつまでにどのような手段で

不労所得を得て生活したいか?を

具体的に考え計画を立て、

それに基か算出した金額を、

毎月貯金できればベストですね。

(私はできていませんが)

 

以上が、「働き方の損益分岐点」を踏まえ、

私の考える今からできる具体的な行動でした。

 

 

本書には非常に重要なことが丁寧に書かれており、

にも関わらず無駄なことが書かれていないため、

非常に読みやすく、

また夢中になってしまうほど面白い本でした。

 

全てが重要なので、

本エントリーでは全てを

ご紹介しきれませんでした。


ですので、

ご自身が生きてるこの資本主義経済の仕組みについて知りたい、

出来るだけ楽に稼ぎたい、

また将来不労所得で悠々自適に暮らしたい、

と考えられている方は、

一読されてみてはいかがでしょうか。